W3C

スケーラブル・ベクター・グラフィックス(SVG)2

W3C 候補勧告 2018年10月4日

このバージョン:
https://www.w3.org/TR/2018/CR-SVG2-20181004/
現行標準:
https://www.w3.org/TR/SVG2/
前のバージョン:
https://www.w3.org/TR/2018/CR-SVG2-20180807/
編集者ドラフト
https://svgwg.org/svg2-draft/
単一ページ版:
https://svgwg.org/svg2-draft/single-page.html
GitHub リポジトリ:
https://github.com/w3c/svgwg/
公開コメント:
www-svg@w3.org (アーカイブ)
編集者:
Amelia Bellamy-Royds, 招待専門家 <amelia.bellamy.royds@gmail.com>
Bogdan Brinza, Microsoft Co. <bbrinza@microsoft.com>
Chris Lilley, W3C <chris@w3.org>
Dirk Schulze, Adobe Systems <dschulze@adobe.com>
David Storey, Microsoft Co. <dstorey@microsoft.com>
Eric Willigers, Google
前編集者:
Nikos Andronikos, キヤノン株式会社 <nikos.andronikos@cisra.canon.com.au>
Rossen Atanassov, Microsoft Co. <ratan@microsoft.com
Tavmjong Bah, 招待専門家 <tavmjong@free.fr>
Brian Birtles, Mozilla Japan <bbirtles@mozilla.com
Cyril Concolato, テレコム・パリテック <cyril.concolato@telecom-paristech.fr
Erik Dahlström, 招待専門家 <erik@dahlström.net
Cameron McCormack, Mozilla Corporation <cam@mcc.id.au>
Doug Schepers, W3C <schepers@w3.org
Richard Schwerdtfeger, IBM <schwer@us.ibm.com>
高木 悟, KDDI株式会社 <sa-takagi@kddi.com
Jonathan Watt, Mozilla Corporation <jwatt@jwatt.org>

概要

本仕様は、スケーラブル・ベクター・グラフィックス(SVG)バージョン2の機能と構文を定義します。SVGは、二次元のベクターおよびベクター/ラスター混在グラフィックスを記述するためのXMLベースの言語です。SVGコンテンツはスタイル付け可能であり、様々な表示解像度にスケーリングでき、単体で表示したり、HTMLコンテンツと混在させたり、他のXML言語内でXML名前空間を使って埋め込むことができます。また、SVGは動的な変更もサポートしており、スクリプトを利用してインタラクティブなドキュメントを作成したり、宣言的なアニメーション機能やスクリプトによるアニメーションを実行することができます。

この文書のステータス

このセクションは、公開時点でのこの文書のステータスを説明します。後日、他の文書が本書に取って代わる可能性があります。現行のW3C刊行物や本技術レポートの最新版は、W3C技術レポート一覧(https://www.w3.org/TR/)でご確認いただけます。

本書は2018年10月4日付けのSVG 2 候補勧告です。このSVGバージョンは、SVG 1.1 セカンドエディションを基盤とし、言語の使いやすさと精度を向上させています。 変更点付録に、SVG 1.1 セカンドエディション以降の全変更点が一覧されています。

候補勧告としての公開は、W3C会員による承認を意味するものではありません。この文書はドラフトであり、今後いつでも更新・置換・廃止される可能性があります。この文書を進行中の作業以外として引用することは適切ではありません。

この候補勧告は、早くても2018年12月4日以降に提案勧告へ進む予定です。

現時点で予備的な実装報告はありません。SVGワーキンググループはSVG2用のテストスイートを作成中であり、これらのテストに基づく実装報告の作成を予定しています。

この候補勧告へのコメントを歓迎します。 コメントはGitHub Issues(推奨)、または www-svg@w3.org(Web上のベクターグラフィックス関連の公開メールリスト)へ送信できます。このリストは アーカイブされています。投稿者は初回投稿時からメッセージが公開アーカイブされることに同意する必要があります。購読するには、 www-svg-request@w3.org宛に件名にsubscribeと書いてメールを送信してください。

本仕様には、ワーキンググループがSVGの各機能に関する決定事項や会議の議事録へのリンクを記録するための注釈が含まれています。また、仕様の各セクションの成熟度を示すために異なる色分けがされています:

この文書は W3C SVGワーキンググループにより、 グラフィックス活動および W3Cインタラクション分野の一環として作成されました。 W3C SVGワーキンググループの目的は W3C SVGチャーターで説明されています。 W3C SVGワーキンググループは、より詳細な情報を掲載した公開Webページ https://www.w3.org/Graphics/SVG/ を運営しています。この文書の著者はSVGワーキンググループ参加者です。

この文書は、W3C特許ポリシーのもとで運用されるグループにより作成されました。 W3Cは、グループ成果物に関連して行われた公開特許開示一覧を管理しています。 また、そのページには特許開示方法も記載されています。ある個人が特許の存在を認識し、その特許に必須クレームが含まれると考える場合、 W3C特許ポリシー第6節に従い情報を開示しなければなりません。

現行のW3C勧告やその他技術文書の一覧は https://www.w3.org/TR/でご覧いただけます。W3Cの刊行物は、随時更新・置換・廃止される可能性があります。

この文書は2018年2月1日版W3Cプロセス文書に従って管理されています。

本仕様のすべての機能は、ブラウザやオーサリングツールでの実装に依存しています。実装が確実でない機能については「危険域(at risk)」と定義し、現行標準から削除され、将来のバージョンに含まれる可能性があります。もし「危険域」の機能がSVGの著者にとって特に重要であれば、その優先度について実装者に意見をフィードバックすることを推奨します。以下の機能は「危険域」であり、CR期間中に削除される場合があります:

謝辞

SVGワーキンググループは、パッチの提供や議論への参加を通じて本仕様の改訂に貢献してくださった以下の方々に感謝の意を表します: David Dailey、 Eric Eastwood、 Jarek Foksa、 Daniel Holbert、 Paul LeBeau、 Robert Longson、 Henri Manson、 Ms2ger、 Kari Pihkala、 Philip Rogers、 David Zbarsky。

また、SVGワーキンググループは、以前のSVGバージョンの編集者および著者の貢献にも感謝いたします。本書の多くの文章はこれらの過去の仕様書に由来しています。対象者は以下の通りです:

最後に、SVGワーキンググループ外でSVG仕様策定プロセスに協力してくださった多くの方々にも謝意を表します。個々に挙げるにはあまりに多くの方々が関わっており、ここに全員を記載することはできません。これには、SVG 1.0および1.1言語の初期実装者(ビューア、オーサリングツール、サーバーサイドトランスコーダを含む)、SVGコンテンツ開発者、www-svg@w3.orgsvg-developers@yahoogroups.comメールリストで貢献してくださった方々、W3C内の他のワーキンググループ、W3Cチームなどが含まれます。SVG 1.1はSVGワーキンググループ、W3C全体、そして一般の方々による協力の成果であり、初期実装者やコンテンツ開発者の先駆的な取り組み、一般からのフィードバック、W3Cチームの支援によって大きく発展しました。